雑器と喫茶 それから
京都も梅雨に入った模様。
しとしとと雨の日が多くなっています。
土曜日の今日は、一昨日まで降っていた雨の湿り気をかすかに残しながら、薄曇り。午前からの用事が済むころには、明るさが増し、晴れてきていました。
ぶらぶらと寺町御池エリアへと歩いていると、ふと目に留まった小さな看板。
「雑器と喫茶 それから」
何度も歩いている通りだったので、通り沿いに並んでいるお店の存在は少しばかり知っていましたが、それらの看板と一緒に並んでいた、「それから」の看板に目が留まったのは、今回が初めてでした。
陰る路地の奥に、趣ある町屋の木戸が明るく照らされて在りました。
導かれるように
路地を通り抜けて
木戸を引き
ガラス張りの玄関
ここでいいのかしら、と戸惑っていると
マスターが温かく迎えてくれました。
中は、時間の流れが異なる、
本当に別世界でした。
大きなガラスのテーブルに相席。
しかし一人でゆっくりとその空間に浸ることができる。
音楽と明暗と、時の積み重ね、緑の生命を感じる苔むした坪庭。
あの路地は本当に別世界に通じていたんだ、といってもおかしくない。
本を読むのにとても心地よい
とても落ち着いた空間だけれど
ただ何もせずに
空間に身をゆだねてもいい空間。
だけどだけど、
気さくなマスターや相席になった方とも
気軽に気さくに話に興じれる空間でもある。
聚洸のお菓子、おいしいですよ、
と相席になった常連さんに教えていただきました。
今回はアップルケーキとコーヒーにしたので、
次回はぜひ聚洸のお菓子を、そしてこの空間に浸りに、また行きたいと思います。
今日は特別な場所に導いていただきました。
ありがとうございます。